スロット公論(陸ノ巻)
【好きな台を好きなだけ語るお話】陸ノ巻
これはART機がホールを席巻し始めて本格的に5号機へと移り変わり始めた頃に起きた一大事件のキッカケを作った伝説の「名機」についての今回はお話。
その台は2011年1月11日に(Sammy:メーカー名)から発表されたパチスロ「サクラ大戦3〜巴里は燃えているか〜」である
2009年に導入された「交響詩篇エウレカセブン」の正統後継機としてサミーから発表された事もあって当時のユーザー(打ち手)からの期待感も相まって人気アニメタイアップも重なり導入前からかなり支持された台でもあった
↑※当時のホールのメイン機種(元祖ART機)
・本機はボーナスとARTで出玉を増やしていく台なのだがこの台の注目ポイントは…
①「STOCKbySTOCK」
ARTに突入する毎(正確には前兆に入った際)に抽選を行い、当選するとARTのストックが9個に増えるシステム。
略して「SBS」と言われていた。ART間の潜伏G数が29Gを超えるとこのSBSに当選していた事が濃厚になる。
②ボーナス
REGボーナス中に「エウレカ」と同様に5択の推し順正解でARTストック抽選を行ったり、「革命チャンス」「大革命チャンス」の推し順正解すれば正解扱いに書き換えたりとエウレカに慣れ親しんだユーザーも熱くなれる仕様を搭載。
満を持して導入されたが…
だがここで導入して2日後事件が起こる
某掲示板にて「サクラ大戦3」の話になり…「この台甘すぎる」&「設定1でも機械割が105%以上ある」と言う話が上がりプロとユーザーの間に瞬く間に広がったのである。
現にホール側(法人)からも「最低設定でも収益が上がらない」とのクレームが多数上がり営業中にも関わらず電源を落としたり、新台導入して2日で5スロコーナーに即移動&稼働停止となる事態へ発展。
最終的にメーカー側のサミーも不具合を認め、希望するホールに対して代替機への交換と稼働停止1台1日辺り3000円の補償で手を打ったのである。
この事件でサミーが出した赤字額…
約55億円!!!!!!!!ででどん!!!!!
その後1年後の2012年1月にサミーはサクラ大戦3の別スペックにあたる「サクラ大戦3〜Loop vea.」を発表。
前作のARTはストック式なのに対してこちらは継続率での管理。そこまで稼働しませんでした…。いたたた。。
この一連のバグは…
①リセットすると初回のARTストック抽選が優遇される。
②「STOCKbySTOCK」のリセットの初回のARTのみ突入率が想定していた数値より大幅に高く、結果機械割が105%以上になってしまった。
③ビッグボーナス中の小役をあえて外して獲得枚数を調整する事でARTの抽選を多く受けられる為機械割が100%を超えてしまった。
と色々考えられる点が多いものの真相は闇の中……
この手の騒動は今年の「いろはに愛姫」も記憶に新しい。
「稼働停止にする店はぼったくり」「店側に不利なら撤去とか勝たせる気がない」と言う声もよく聞くが経営(法人)のホールサイドの人間の声を代弁すると…
「特定の人(プロや軍団)だけが得をする状況を作ってしまうのであれば稼働を停止して別の台に設定を入れる方向に舵をきるほうが英断なのである」
常日頃から僕自身がよく言うが…
「ホールは慈善事業では無い」
そんなこんなでサクラ大戦の話から少し逸れましたが…名機には変わりないので低設定でも打ちたくなってしまって当時負けてもいい覚悟で打っていた台のお話でした。
それではまた別の機種の回まで!